BASTL INSTRUMENTS CIAO!!

商品説明

**BASTL INSTRUMENTS CIAO!! (チャオ!!) は、ユーロラックモジュラーシンセサイザーの音声を、高品質かつ低ノイズでラインレベルに変換し、外部のミキサーやオーディオインターフェース、PAシステムに出力するためのコンパクトなアウトプットモジュールです。** モジュラーシステムから最高の音質を引き出し、レコーディングやライブパフォーマンスでクリアなサウンドを実現するために設計されています。

本製品は、2系統のステレオライン出力と、独立したヘッドホンアンプを搭載しています。各チャンネルには専用のレベルコントロールが備わり、信号レベルの視覚的な確認とクリッピング警告機能も搭載されています。特にチャンネルAは、6.3mm（1/4インチ）のバランスジャック出力を採用しており、長距離のケーブル配線でもノイズを最小限に抑え、プロフェッショナルな環境での使用を想定しています。チャンネルBは3.5mm（1/8インチ）ステレオジャック出力で、追加のヘッドホン出力としても利用できる柔軟性を持っています。

入力信号のノーマライズ機能により、モノラル信号を左右両チャンネルに自動分配したり、チャンネルBに信号が入力されていない場合にチャンネルAの信号を自動的にルーティングしたりするなど、パッチングの簡素化とパフォーマンス中のスムーズな信号分配をサポートします。さらに、MIXスイッチを使用すれば、チャンネルBの信号をステレオでチャンネルAにブレンドすることが可能で、演奏中のプリ・リスニングや簡易的なステレオミキシングなど、様々なパフォーマンスシナリオに対応します。

わずか5HPという省スペース設計ながら、必要な出力機能を網羅し、高音質と使い勝手を両立させた、BASTL INSTRUMENTSならではのユニークなモジュールです。

使用シーンと対象ユーザー

BASTL INSTRUMENTS CIAO!! は、以下のような使用シーンやユーザーに最適です。

• スタジオレコーディング: モジュラーシンセのクリアなサウンドをオーディオインターフェースやミキサーに送り、高音質でのレコーディングを実現したいユーザー。バランス出力によりノイズの少ない録音環境を構築できます。
• ライブパフォーマンス: モジュラーシステムをPAシステムに直接接続し、大音量でクリアなサウンドを会場に届けたいパフォーマー。MIXスイッチを活用して、本番中にサブミックスを聴きながらメイン出力にブレンドするなどの高度な操作も可能です。
• ホームスタジオでの制作: 限られたスペースでモジュラーシンセの音を高品質でモニターしたい、または他の機材に接続したい個人クリエイター。ヘッドホン出力が充実しているため、夜間の作業にも適しています。
• モジュラーシステム初心者から上級者まで: シンプルながらも高機能なアウトプットモジュールを求めているすべてのユーロラックユーザー。特に、複数系統のステレオ出力を必要とする方や、パッチングの柔軟性を高めたい方におすすめです。

使用時のポイント・注意事項

CIAO!!を最大限に活用し、安全に使用するためのポイントと注意事項です。

• ノーマライズ機能の活用: 入力にパッチケーブルが接続されていない場合の信号ルーティングは非常に便利です。例えば、モノラル信号をAチャンネルのLEFT入力にだけ接続すれば、RIGHTチャンネルにも自動で信号が送られ、ステレオ出力されます。また、BチャンネルのLEFT入力にケーブルが挿入されていない場合は、Aチャンネルの信号がBチャンネルにもルーティングされます。これらの挙動を理解することで、パッチングの手間を省き、より効率的なセットアップが可能です。
• クリッピング警告の監視: 各チャンネルのレベルコントロール隣にあるLEDは、信号レベルが過大になると点灯し、クリッピングを警告します。音が歪むのを防ぐため、LEDが点灯しないようにレベルを調整してください。特にヘッドホン出力は高出力が可能なので、耳を保護するためにも適切な音量で使用しましょう。
• バランス出力の利用: チャンネルAの6.3mmジャックはバランス出力に対応しています。対応するバランスケーブル（TRSケーブル）とバランス入力を持つミキサーやオーディオインターフェースを使用することで、ノイズ耐性が向上し、よりクリーンな信号伝送が可能です。
• 適切なヘッドホンインピーダンス: 推奨されるヘッドホンインピーダンスは8〜250Ωです。この範囲外のヘッドホンを使用すると、最適な音量や音質が得られない場合があります。
• モジュールの奥行き: 奥行きは29mm（電源ケーブル接続時）と比較的コンパクトですが、お使いのユーロラックケースに適合するか事前に確認してください。
• 電源接続: ユーロラックの標準的な10ピン電源コネクタを使用します。正しく接続されているか、電源投入前に必ず確認してください。PTCヒューズとダイオードによる保護回路が内蔵されていますが、逆差しや誤った接続は故障の原因となります。

基本仕様

接続端子

電源

付属品

その他の特徴

旧モデルとの主な違い

モデル別機能比較

競合製品との比較

BASTL INSTRUMENTS CIAO!! は、そのコンパクトなサイズと多機能性で、他のユーロラック出力モジュールとは一線を画します。主要な競合製品と比較してみましょう。

CIAO!!は、**コンパクトさ**、**バランス出力の提供**、そして**信号ノーマライズとMIX機能による高い利便性・パフォーマンス性**において、これらの競合製品と比較して独自の強みを持っています。特に、ユーロラックモジュラーの複雑な信号を効率的に整理し、高品質で外部に出力したいユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

ユーザー評価（メリット）

• **高音質・低ノイズ:** バランス出力と高品質な回路設計により、モジュラーのサウンドを非常にクリーンに外部に出力できる点が評価されています。レコーディングやPAへの接続時にその恩恵を大きく感じられます。
• **コンパクトなサイズ:** 5HPという省スペースながら、複数のライン出力とヘッドホンアンプを統合しているため、限られたユーロラックスペースを有効活用できます。
• **柔軟なルーティングとMIX機能:** 入力ノーマライズ機能とMIXスイッチが非常に便利で、パッチングの簡素化やパフォーマンス中の迅速なサウンド調整に役立つという声が多いです。特にMIX機能は、ステージ上でのプリ・リスニングや簡易的なミキシングに重宝されます。
• **強力なヘッドホンアンプ:** 専用のヘッドホン出力が高出力で、様々なインピーダンスのヘッドホンに対応するため、クリアなモニタリングが可能と好評です。
• **多様な出力端子:** バランスTRSとステレオミニジャックの両方に対応しているため、接続する機材を選ばず、幅広い環境での使用が可能です。

ユーザー評価（デメリット）

• **価格:** 類似のシンプルな出力モジュールと比較すると、機能が豊富な分、価格が高めに設定されていると感じるユーザーもいるかもしれません。
• **モジュール幅:** 旧モデル(4HP)と比較すると1HP増えて5HPになっているため、非常にタイトなラックの場合、この1HPが惜しいと感じるケースも稀にあります。
• **ノーマライズの慣れ:** 高機能なノーマライズ機能は便利である反面、初めて使用する際にはその挙動を理解するのに少し時間がかかる可能性があります。
• **Eurorack専用:** モジュラーシンセシステムを持っていないユーザーにとっては単体で機能せず、導入のハードルが高い点。

※ 価格や仕様は変更されることがあります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。