MOOG Spectravox

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約 96,800 円〜

目次

商品説明

Moog Spectravoxは、セミモジュラーのアナログスペクトラルプロセッサーであり、革新的なサウンドスカルプティングツールです。10バンドのフィルターバンクを中心に構築されており、単体で生き生きとしたドローンやカラフルな音色のスイープを生成できるだけでなく、外部サウンドに共鳴するような深みとサイケデリックなスペクトル的な動きを加えることが可能です。マイクを接続すれば、内蔵のフィルターすべてに変調をかける革新的な機能を備えた10バンドのアナログボコーダーとしても機能します。

ボコーダーとフィルターバンクの構成を深く探求し、拡張したSpectravoxは、あらゆる規模のスタジオに統合できる包括的なパッチベイを備えた、非常に柔軟性の高い楽器であり、シグナルプロセッサーでもあります。Moog 907 Fixed Filter Bankが1960年代に登場して以来、シンセサイザー奏者はサウンドのスペクトルを操作することを楽しんできました。Spectravoxのユニークなフィルターは、従来の固定フィルターバンクとは異なり、周波数空間内で同時にシフトし、異世界のような電圧制御スペクトルアニメーションや鮮やかなフェイザーのようなスイープを生成できます。

可変レゾナンスを備えた10個のフィルターは、柔らかく精密なサウンドからきらめく合唱効果まで変化させることができ、慣れ親しんだサウンドを驚くべき新しい形に変え、スタジオに新たな音響の可能性をもたらします。

分厚いアナログMoogオシレーターとホワイトノイズジェネレーターの内蔵キャリア音源により、Spectravoxは単体でも魅力的なシンセサイザーボイスとして機能します。コンボXLR/ジャックプログラム入力により、Spectravoxは、入力されるサウンドのスペクトル構成を分析するためのセカンダリフィルターバンクを備えた、本格的な10バンドボコーダーとなります。VOCODERモードでは、その10個の分析フィルターが、あらゆる外部サウンドの音色的特性を、想像できるあらゆるサウンドにマッピングします。Spectravoxの温かいアナログオシレーターを声のダイナミクスで形作ったり、ドラムマシンを使ってギターコードを魅惑的な広帯域パーカッシブな空間でアニメーションさせたりできます。

Spectravoxは、1960年代後半のボブ・モーグとウェンディ・カーロスによる先駆的なボコーディング研究にインスピレーションを受けています。この研究は、1930年代のホーマー・ダドリーのオリジナル設計に基づき、スタンリー・キューブリック監督の1972年の映画『時計じかけのオレンジ』で効果的に使用されました。これらの初期の設計をさらに革新し、Spectravoxはフィルターバンクに10個のステートバリアブルフィルターを使用し、そのすべてが内蔵の三角波LFOまたは外部コントロール電圧でシフトさせることができます。Moog 16チャンネルボコーダーのヒス&バズ機能により母音を強調する機能も備えており、アナログフィルターバンクにとって大きな進歩であると同時に、初期の音楽技術史への敬意ある探求でもあります。

フィルターバンクの各フィルターのパッチポイントと付属のパッチケーブルを使用して、周波数スペクトルをスクランブルし、驚くほど予測不可能なテクスチャを作成できます。デジタルシンセサイザーや音源にアナログの温かみと微妙なフェージングを加えることも可能です。広範なパッチベイは、ほぼすべてのパラメーターを制御できるため、Spectravoxを他のMoogセミモジュラー楽器やユーロラックモジュールとシームレスに統合できます。Spectravoxは、サウンドを形作り、彫刻するための創造的な新しい方法を探求することを促す、境界を押し広げる楽器です。

使用シーンと対象ユーザー

Moog Spectravoxは、その多機能性から様々な音楽制作環境やアーティストにフィットします。

* **ボーカル処理とボコーディング:** マイクを接続してボーカルを加工し、特徴的なロボットボイスやシンセティックなボーカルエフェクトを作成したいミュージシャンやサウンドデザイナーに最適です。ドラムマシンなどのパーカッシブなサウンドでボーカルをモジュレートするなど、創造的なボコーディングが可能です。
* **サウンドデザインと実験音楽:** 既存のシンセサイザー、ギター、ドラムマシンなどの外部音源を取り込み、スペクトルを再構築したり、独自のフィルターバンクエフェクトを適用したいアーティストに。未知の音色やテクスチャを生成するのに役立ちます。
* **モジュラーシンセサイザー愛好家:** MoogのMother-32、DFAM、Subharmoniconなどのセミモジュラーシンセや、ユーロラックシステムとの高い互換性を持っています。パッチベイを介して他のモジュールと連携させ、複雑なモジュレーションやルーティングを楽しみたいユーザーに最適です。
* **ドローンやアンビエント音楽制作:** 独自の内部オシレーターとノイズジェネレーター、そして動的なフィルターバンクを組み合わせて、豊かな倍音を持つドローンサウンドや、ゆっくりと変化するアンビエントテクスチャを生成したいクリエイターに適しています。
* **ビンテージサウンドの再構築:** 往年のボコーダーサウンドや固定フィルターバンクのエフェクトを現代の環境で再現し、さらに進化させたいと考えるユーザーにも魅力的な選択肢となります。
* **ライブパフォーマンス:** その直感的な操作性とダイナミックなサウンド変化は、ライブエレクトロニックミュージックのパフォーマンスに刺激的な要素を加えたいアーティストにも適しています。

使用時のポイント・注意事項

Moog Spectravoxを最大限に活用し、安定して使用するためのポイントと注意事項です。

* **電源アダプターの使用:** 付属の純正電源アダプターを使用してください。正しい電圧と極性(センタープラス)のアダプターを使用しないと、故障の原因となるだけでなく、保証の対象外となる可能性があります。
* **外部マイクの接続:** XLR入力はダイナミックマイクに対応しています。コンデンサーマイクを使用する場合は、別途48Vファンタム電源が必要となりますので注意してください。適切なマイクを選択し、プリアンプのゲインを適切に調整することで、クリアなボコーディング効果が得られます。
* **パッチングの理解:** Spectravoxはセミモジュラー設計のため、パッチケーブルを接続しなくても基本的なサウンドは生成できますが、パッチベイを深く理解することで、その真のポテンシャルを引き出すことができます。マニュアルやチュートリアルビデオを活用し、様々なパッチングを試してみましょう。
* **熱放散:** 長時間使用する際は、本体の周囲に十分な空間を確保し、熱がこもらないようにしてください。安定した動作のために重要です。
* **ファームウェアアップデート:** メーカーが提供するファームウェアアップデートがある場合は、最新の機能や改善が適用されるため、定期的にチェックし、必要に応じてアップデートすることをお勧めします。アップデート方法は公式マニュアルやウェブサイトで確認してください。
* **ユーロラックへの組み込み:** ユーロラック環境で使用する場合は、電源供給とモジュールの奥行き(38.1mm)に注意し、適切なフレームと電源を使用してください。

基本仕様

発売日
2024年4月25日 (米国時間)
鍵盤数
なし (デスクトップタイプのモジュラーシンセサイザー/プロセッサーのため、鍵盤は搭載していません。)
タイプ
セミモジュラーアナログスペクトラルプロセッサー、ボコーダー、デスクトップシンセサイザー
音源
アナログオシレーター (VCO)、ホワイトノイズジェネレーター (内部キャリアサウンドソース)
アフタータッチ
非搭載 (鍵盤がないため)
オシレーター数
1 (内部キャリア用VCO)
フィルター
10 x 可変レゾナンス電圧制御フィルター
内訳: 1 x ローパスフィルター、8 x バンドパスフィルター、1 x ハイパスフィルター
エフェクト
フィルターバンクによるスペクトル処理、ボコーディング、レゾナンスによるサウンドシェイピング
内蔵スピーカー
非搭載
ピッチシフト/オクターブシフト
直接的なオーディオ信号のピッチシフト機能は非搭載。内部VCOのピッチコントロールは可能。フィルターの周波数シフトは可能。
サイズ (WxDxH)
32.61 cm x 14.33 cm x 10.67 cm
重量
1.5 kg (製品のみ) / 2.4 kg (化粧箱を含む)

接続端子

USB端子
なし (ファームウェアアップデート等には専用のコネクタや別の方法が用いられる場合があります)
ヘッドホン端子
あり (1/4インチ TRSヘッドホン出力) - 直接接続で使用可能
オーディオ出力
1/4インチ TSインストゥルメント出力
プログラム入力 (外部入力)
1/4インチ / XLRコンボジャック、または3.5mmジャック (プリアンプ搭載。XLR入力はダイナミックマイク対応、コンデンサーマイクには外部48Vファンタム電源が必要)
パッチベイジャック総数
36 x 3.5mm (入力19、出力17)
サスティンペダル端子
なし

電源

電源方式
専用ACアダプター (壁コンセント接続; 端子仕様: センタープラス)
入力電圧
100 - 240VAC; 50 Hz - 60 Hz
出力電圧/電流
+12VDC; 2.0A
消費電力
標準消費電力: 4.8 W
ユーロラック電流消費
450mA (最大) from +12VDC (10ピンヘッダー)
バッテリー持続時間
バッテリー駆動は非対応

付属品

本体
Spectravox Analog Synthesizer 本体
電源関連
パワーサプライ (ACアダプター)
ケーブル
パッチケーブル (約30cm x 5本)
説明書
クイックスタートガイド
その他
製品ポスター、プリセットオーバーレイ

その他の特徴

セミモジュラー設計
パッチングなしですぐに音が出せ、直感的なサウンド探索が可能です。
ダイナミック10バンドフィルターバンク
周波数をシフト・シェイプし、豊かなベースサウンドから幻想的なパッドまで、幅広い音色を創造します。
広範な接続性
他のMoogセミモジュラー楽器 (Mother-32、DFAM、Subharmoniconなど)、ユーロラックモジュール、外部音源とシームレスに統合できます。
革新的なモジュレーション
内蔵の三角波LFOおよび外部CV(コントロール電圧)オプションにより、フィルターの動きや音のテクスチャをリアルタイムで制御可能です。
ボコーダー機能
10バンドのアナログボコーダーとして、あらゆる外部サウンドの音色的特性をマッピングし、創造的な音声合成やサウンド変形を実現します。
フィルターピング対応
フィルターを「ピング」することで、木琴やマリンバのようなアナログ物理モデリングのパーカッシブなサウンドを生成できます。
Moogerfoogerエフェクトのエミュレーション
ギターなどへの外部プロセッサーとして、Moogerfoogerペダルのようなエフェクトを再現することも可能です。
Kensingtonロック スロット
セキュリティ対策として、盗難防止用ロックを接続できるスロットを搭載しています。

旧モデルとの主な違い

商品名
旧モデル:Moog 907 Fixed Filter Bank / Moog 16 Channel Vocoder / 新モデル:MOOG Spectravox
フィルターの可変性
Moog 907 Fixed Filter Bankは固定された周波数バンドのフィルターでしたが、Spectravoxは10個のフィルターが電圧制御で周波数空間内をシフトし、より動的なスペクトル変化を生み出します。
ボコーダー機能の進化
Moog 16 Channel Vocoderからインスピレーションを受けつつも、Spectravoxはよりコンパクトなデスクトップフォーマットで、内蔵のキャリア音源(VCO/ノイズ)や、すべてのフィルターに適用可能な内部/外部モジュレーションを備え、より柔軟なボコーディングを実現しています。

モデル別機能比較

Moog Mother-32

  • **機能:** セミモジュラーアナログシンセサイザー (ベース、リード、パーカッションなど)
  • **主な特徴:** 内蔵シーケンサー、定番のMoogフィルター、幅広い音作りが可能
  • **用途:** ベースライン、リードメロディ、実験的なサウンドデザイン、ユーロラックへの統合

Moog DFAM (Drum From A Mother)

  • **機能:** セミモジュラーアナログパーカッションシンセサイザー
  • **主な特徴:** 直感的なドラム/パーカッションサウンド生成、8ステップシーケンサー、有機的なサウンド変化
  • **用途:** リズムトラック、パーカッションエフェクト、ノイズサウンド、モジュラーシステムへの拡張

Moog Subharmonicon

  • **機能:** セミモジュラーポリリズムシンセサイザー
  • **主な特徴:** 6系統のサブハーモニックオシレーター、ポリリズム生成、複雑なハーモニーとシーケンス
  • **用途:** ドローン、アンビエントテクスチャ、実験的なシーケンス、モジュラーシステムへの拡張

MOOG Spectravox(本製品)

  • **機能:** アナログスペクトラルプロセッサー、ボコーダー、デスクトップシンセ
  • **主な特徴:** 10バンド可変フィルターバンク、内蔵キャリア音源、外部入力処理、ボコーディング機能、パッチベイによる高度な音作り
  • **用途:** ボーカル/外部音源のボコーディング、サウンドスカルプティング、ドローン、スペクトルエフェクト、ユーロラックへの統合

競合製品との比較

Moog Spectravoxは、そのユニークな機能セットから、いくつかのカテゴリーの製品と比較できます。

Sherman Filterbank 2

  • 主な機能: 強力なデュアルアナログフィルターバンク、オーバードライブ、FM、AM、LFOなどを搭載
  • 特徴: 極めてアグレッシブで個性的なサウンド加工が可能。Spectravoxよりもフィルターの数が少なく、ボコーダー機能は非搭載。
  • 用途: ドラム、ベース、シンセサイザーなどの積極的な音響破壊や強調、インダストリアルサウンド

KORG VP-330 Vocoder Plus (ヴィンテージ)

  • 主な機能: ヴィンテージアナログボコーダー、ヒューマンボイス/ストリングスセクション
  • 特徴: クラシックなボコーダーサウンドで有名。Spectravoxのような詳細なフィルター制御や、より現代的なモジュラー統合機能は持たない。
  • 用途: 70年代後半〜80年代前半のボコーダーサウンド、シンセストリングス

Behringer Vocoder VC340 (VP-330クローン)

  • 主な機能: KORG VP-330の回路を忠実に再現したアナログボコーダー、ヒューマンボイス/ストリングスセクション
  • 特徴: VP-330のサウンドを現代に手頃な価格で再現。Spectravoxとは異なる音響特性と機能セットを持つ。
  • 用途: クラシックなアナログボコーダーサウンドを手軽に楽しみたいユーザー

Spectravoxは、単なるフィルターバンクやボコーダーに留まらず、Moog独自のアナログオシレーターとノイズジェネレーターを内蔵し、ボコーダーとしてだけでなく、独立したシンセサイザーボイスとしても機能する点が大きな強みです。また、豊富なパッチベイによる拡張性とセミモジュラー設計は、他の製品にはない柔軟性を提供し、Moogらしい深みのあるサウンドと直感的な操作性を両立しています。

ユーザー評価(メリット)

  • 複雑な音作りが可能な深いモジュレーション機能とパッチングの自由度。
  • Moogならではの暖かく豊かなアナログサウンド。フィルターの質感が高い。
  • ボコーダーとしての性能が非常に高く、クリアで音楽的な結果が得られる。
  • 外部音源の処理能力が優れており、既存のサウンドに新たな生命を吹き込むことができる。
  • セミモジュラー設計なので、パッチングを知らなくてもすぐに楽しめる敷居の低さ。
  • ユーロラックへの組み込みが可能で、モジュラーシステムとの親和性が高い。
  • フィルターピングによるユニークなパーカッシブサウンド生成が可能。

ユーザー評価(デメリット)

  • 高価なため、予算が限られているユーザーには手が届きにくい可能性がある。
  • 一般的なシンセサイザーとは異なるコンセプトのため、慣れるまでに時間がかかる場合がある。
  • USB端子がなく、PCとの連携やファームウェアアップデートが直接できない点。
  • 特定の用途に特化しているため、多機能なオールインワンシンセを求めるユーザーには不向き。

※ 価格や仕様は変更されることがあります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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