Make Noise MATHS Black

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約 55,000 円〜

目次

商品説明

Make Noise MATHS Blackは、モジュラーシンセサイザーのユーロラックフォーマットに対応した多機能モジュールです。これは、音楽用途のために設計されたアナログコンピューターであり、幅広い電圧制御機能を提供します。エンベロープジェネレーター、LFO、スルーリミッター、ミキサー、アッテヌバーターなど、様々な機能を1つのモジュールで実現できることから「スイスアーミーナイフ」とも称されます。 オーディオ信号とCV(コントロールボルテージ)信号の両方を操作でき、線形、対数、または指数関数的なトリガーまたは連続的な機能を生成します。入力信号の統合、最大4つの信号の加算、減算、OR結合、デジタル情報(ゲート/クロック)からのアナログ信号生成、アナログ信号からのデジタル情報生成、デジタル情報の遅延なども可能です。 非常に多用途性が高く、複雑なモジュレーションソースの作成、テンポのランプアップ/ダウン、システム内の動きを感知したイベント開始、音符の分割、フラムなどの音楽的な効果を生み出すことができます。特にMake NoiseのDPOのようなオシレーターのモジュレーションに最適とされています。

使用シーンと対象ユーザー

Make Noise MATHS Blackは、その比類ない多機能性から、様々なモジュラーシンセのパッチにおいて中心的な役割を果たすことができます。

使用シーン:

  • 複雑なエンベロープ生成: 短いパーカッシブなエンベロープから、25分にも及ぶ非常に長いエンベロープまで、幅広い時間軸とカーブ(線形、対数、指数)でエンベロープを生成し、VCAやフィルターなどをモジュレーションします。
  • 柔軟なLFOとして: 0.0007Hzから1kHzまでの広範囲なレートでLFOを生成し、様々なパラメーターに動きを与えます。
  • スルーリミッター/ポルタメント: CV信号にスルーをかけて、滑らかな変化やポルタメント効果を実現します。
  • 信号のミキシング・処理: 複数のCV信号を加算、減算、論理演算(OR)して、より複雑なモジュレーションカーブを作成します。
  • クロック/ゲート信号の操作: アナログ信号からゲート/クロックを生成したり、既存のゲート/クロック信号を遅延させたりして、リズムやタイミングにバリエーションを加えます。
  • フィードバックパッチの核として: 自己変調やフィードバックループの構築において、その多機能性が威力を発揮します。

対象ユーザー:

  • モジュラーシンセ初心者から上級者まで: 初めてのモジュラーシンセモジュールとしても推奨されるほど多機能であり、使い方を学ぶことでパッチの可能性が飛躍的に広がります。上級者にとっては、既存のパッチをより複雑にしたり、新たなアイデアを試したりするための必須モジュールとなります。
  • 音作りを深く探求したいユーザー: エンベロープやLFOのカーブを細かく調整できるため、独自のサウンドデザインを追求したい方に最適です。
  • 少ないモジュールで多様な機能をカバーしたいユーザー: 限られたユーロラックスペースで多くの役割をこなせるため、コンパクトなシステムを構築したい場合に重宝します。
  • 実験的なサウンドメイクに挑戦したいユーザー: 従来のシンセサイザーでは難しいような複雑なモジュレーションやインタラクティブなパッチングを試したい方に適しています。

使用時のポイント・注意事項

  • 電源接続: ユーロラックシステムに組み込む際、**電源ケーブルの極性に注意**してください。モジュール裏面のコネクタとバスボードのREDストライプを合わせて接続しないと、モジュールが破損する可能性があります。
  • 学習曲線: MATHSはその多機能性ゆえに、初めて使用する際には使い方を学ぶ時間が必要です。公式マニュアルやオンラインのチュートリアル動画を参考に、様々なパッチングを試すことをお勧めします。
  • 入出力の理解: 各チャネルの入出力(SIGNAL IN, TRIG IN, SUM OUT, OR OUTなど)がどのような信号を受け入れ、どのような信号を出力するのかを理解することが、MATHSを最大限に活用する鍵です。
  • CVのレンジ: モジュールのCV入力は、通常±5Vまたは0-10Vの範囲で動作します。接続する他のモジュールとの互換性を確認してください。
  • サイクルモード: CYCLEスイッチをオンにすると、エンベロープがループし、LFOとして機能します。周期の調整はRISEとFALLノブで行います。
  • LOG/EXPノブ: このノブはエンベロープやLFOのカーブを調整します。微妙な調整で大きくサウンドが変化するため、積極的に試してみてください。
  • メンテナンス: モジュラーシンセは精密機器です。定期的に清掃し、ほこりや湿気から保護することで、長期的なパフォーマンスを維持できます。

基本仕様

タイプ
ユーロラック対応多機能アナログコンピューターモジュール
機能
エンベロープジェネレーター、LFO、スルーリミッター、ミキサー、アッテヌバーター、ゲート/クロック生成・操作、比較、整流など
20HP
最大奥行き (電源ケーブル含む)
32mm (一部情報では24mmとも記載)
LFO周波数範囲
0.0007Hz (約25分) ~ 1kHz
入力チャンネル数
4 (CH1, CH2, CH3, CH4)
出力チャンネル数
4 (CH1 OUT, CH2 OUT, CH3 OUT, CH4 OUT, SUM OUT, OR OUT, END OF RISE, END OF CYCLE, EOC/EOR GATE OUT)
エンベロープカーブ
線形、対数、指数(連続可変)

接続端子

入出力
Signal In (x4), Trig In (x2), Control Voltage In (x6), End of Rise (x1), End of Cycle (x1), Sum Out (x1), OR Out (x1), Channel Outputs (x4)
ヘッドホン端子
なし (本製品はモジュラーシンセのモジュールであり、ヘッドホン専用端子は搭載していません。音声を聴くには別途ミキサーやオーディオインターフェースが必要です。)
サスティンペダル対応
なし (本製品は鍵盤楽器ではないため、サスティンペダルには対応していません。)
ピッチシフト可能
可能 (本製品は直接の音源モジュールではありませんが、オシレーター等のピッチをコントロールするCV信号を生成・加工できるため、間接的にピッチシフトに寄与します。)
オクターブシフト可能
可能 (ピッチシフトと同様に、オシレーターのCV入力を制御することで、オクターブ単位での変化を実現できます。)

電源

電源方式
ユーロラックシステムからの電源供給
消費電力
+12V: 60mA, -12V: 50mA
バッテリー持続時間
なし (ユーロラックシステムに依存するため、本モジュール単体でのバッテリー駆動はできません。)

付属品

ケーブル
電源ケーブル (ユーロラックバスボード接続用)
説明書
MATHS Manual (日本語PDF版、英語PDF版など複数言語で提供)
その他
取り付けネジ

その他の特徴

アナログコンピューター設計
1960年代のドン・ブッフラの思想を受け継ぐアナログコンピューター設計により、直感的で有機的な信号処理を実現します。
広範な時間軸での機能生成
25分にも及ぶ非常に遅いLFOから、1kHzのオーディオレートまで、広大な時間軸で機能(エンベロープやLFOなど)を生成できます。
「END OF RISE」と「END OF CYCLE」出力
エンベロープの立ち上がり終了時やサイクル終了時にゲート信号を出力することで、他のモジュールとの連携や複雑なシーケンス構築が可能です。
信号のスケーリング・反転
入力信号を増幅、減衰、反転させることができ、柔軟なモジュレーションルーティングに貢献します。
直感的な操作性
多くの機能を持ちながらも、分かりやすいレイアウトとノブ配置により、実験的なパッチングを容易に行えます。
内蔵スピーカー搭載
なし (本製品はモジュラーシンセモジュールであり、内蔵スピーカーは搭載していません。)

旧モデルとの主な違い

商品名
旧モデル:MATHS (シルバーパネル) / 新モデル:MATHS Black
パネルカラー
旧モデル:シルバー / 新モデル:ブラック
デザイン
ブラックパネルへの変更により、より洗練された印象を与えます。基本的な機能や回路は同一です。

モデル別機能比較

MATHS (旧モデル)

  • パネルカラー: シルバー
  • 基本的な機能: MATHS Blackと同等
  • 主な用途: エンベロープ、LFO、スルー、ミキシング、論理演算など

MATHS Black(本製品)

  • パネルカラー: ブラック
  • 基本的な機能: MATHS (シルバーパネル)と同等
  • 主な用途: エンベロープ、LFO、スルー、ミキシング、論理演算など、モジュラーシンセの多機能CVプロセッサーとして

競合製品との比較

MATHSは「多機能なアナログコンピューター」という独自性が強いため、完全に同一の機能を持つ競合製品は少ないですが、個々の機能(エンベロープジェネレーター、LFO、スルーリミッター、ミキサー)に特化したモジュールと比較することで、その価値がより明確になります。

Mutable Instruments Stages

  • 特徴: ファンクションジェネレーターのセグメントをチェーンして、複雑なエンベロープ、シーケンサー、LFOなどを構築できるデジタルモジュール。ファームウェアで様々な挙動に変更可能。
  • 主な違い: デジタルベースであり、MATHSのアナログ的な振る舞いとは異なる。よりプログラム的・ロジカルなアプローチ。

Intellijel Quadra VCA / Quadrax

  • 特徴: 4系統のADエンベロープとVCAを備えたモジュール。VCA機能が統合されており、エンベロープとVCAの組み合わせが容易。Quadraxはさらに複雑なエンベロープ生成が可能。
  • 主な違い: エンベロープ生成に特化しており、MATHSのような多機能なアナログコンピューティング要素(加減算、論理演算、スルーなど)は限定的。

Doepfer A-145-4 Quad LFO

  • 特徴: 4つの独立したLFOを備える。シンプルなLFOソースを複数必要とする場合に便利。
  • 主な違い: LFO機能に特化しており、エンベロープ生成やスルーリミット、信号処理などの機能は持たない。

MATHSは、これら個別の機能に特化したモジュールを複数持つ代わりに、1台で多くの役割をこなせるため、特にモジュール数を抑えたいユーザーや、実験的なパッチングで新しいサウンドを探求したいユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となります。アナログコンピューターとしての設計思想は、予測不可能な、しかし音楽的に豊かな結果を生み出す可能性を秘めています。

ユーザー評価(メリット)

  • **圧倒的な多機能性:** エンベロープ、LFO、スルーリミッター、ミキサー、ロジック、オシレーター、コンパレーターなど、数えきれないほどの機能を1台でこなす「スイスアーミーナイフ」と称されるほど、その汎用性が高く評価されています。
  • **音作りの深さ:** エンベロープやLFOの立ち上がり/立ち下がりカーブを線形、対数、指数で調整できるため、非常に緻密なモジュレーションが可能で、サウンドデザインの幅が広がります。
  • **直感的で有機的な操作性:** アナログ回路ならではの予測できない挙動や、ノブを回すことで即座に変化するレスポンスが、音楽的なインスピレーションを与えてくれます。
  • **モジュラーシステムの核:** どのようなサイズのシステムにも適合し、他のモジュールとの連携において不可欠な役割を果たすため、「とりあえずMATHSは入れておくべき」と言われることが多いです。
  • **コンパクトなサイズ:** 20HPという比較的小さなサイズで、多くの機能を凝縮しているため、限られたラックスペースを有効活用できます。
  • **優れたビルドクオリティ:** Make Noise製品全般に言えることですが、堅牢な作りと耐久性が高く評価されています。

ユーザー評価(デメリット)

  • **高い学習コスト:** 多機能である反面、その機能を最大限に引き出すためには、時間をかけて様々なパッチングを試行錯誤し、モジュールの挙動を理解する必要があります。初心者にとっては、最初のうちは戸惑うかもしれません。
  • **ノブのサイズと配置:** 一部のユーザーからは、ミニポットのサイズが小さく、パネルが密集しているため、正確な操作がしにくいという意見もあります。
  • **直接的な音源ではない:** MATHS単体では音を発しません。他のオシレーターやフィルターなどと組み合わせて使うことで、その真価を発揮します。
  • **価格:** ユーロラックモジュールとしては一般的な価格帯ですが、決して安価ではないため、購入を躊躇する人もいます。しかし、その機能性を考慮すればコストパフォーマンスは高いと評価する声も多いです。

※ 価格や仕様は変更されることがあります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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