Korg microKEY2-49 AIR

概要

KORG microKEY2-49は、コンパクトで使いやすいMIDIキーボードとして、デスクトップでもモバイル環境でも手軽に音楽制作を行いたいクリエイターのために開発されました。初代microKEYのベストセラーコンセプトである「シンプルで簡単」を踏襲しつつ、機能性と利便性を大幅に向上させた第2世代モデルです。

無駄を省いたミニマルなデザインで、KORGが誇る「ナチュラル・タッチ・ミニ・キーボード」を搭載。ミニ鍵盤とは思えないほどの高い演奏性を実現し、和音も押さえやすく、速いフレーズの演奏もスムーズに行えます。

iPad / iPhoneへの対応が強化され、別売りのLightning - USBカメラ・アダプタを使用すれば、モバイルデバイスにUSBケーブル1本で接続可能。ドライバーのインストールも不要で、KORG GadgetやKORG Module、GarageBandなどのアプリをすぐに演奏できます。さらに、ダンパー・ペダル端子（アサイナブル・スイッチ・ジャック）が追加され、演奏表現の幅が広がりました。

初めてMIDIキーボードを選ぶ方から、すでに初代microKEYを愛用し、より便利で使いやすいモデルを求める方まで、あらゆるレベルのユーザーに満足いただけるよう、細部まで徹底的にブラッシュアップされたMIDIキーボードです。

基本情報

モデル名: microKEY2-49 (COMPACT MIDI KEYBOARD)

発売日: 2015年11月21日

シリーズコンセプト: シンプルなデザイン、手軽でコンパクトなサイズ、弾きやすいミニ鍵盤、簡単接続。

鍵盤

鍵盤数: 49鍵

鍵盤タイプ: ナチュラル・タッチ・ミニ・キーボード

鍵盤の特性: 黒鍵と白鍵の比率を演奏しやすいよう調整し、和音が押さえやすく、速いフレーズの演奏もしやすい、タッチや弾き心地にこだわった鍵盤です。

コントロール機能

コントローラー: ピッチ・ベンド・ホイール、モジュレーション・ホイール、オクターブ・シフト・ボタン

ダンパー・ペダル端子: アサイナブル・スイッチ端子を搭載（37 / 49 / 61鍵モデル）。25鍵モデルはサスティン・ボタンでダンパー機能を実現。

オクターブ・シフト: -3～+3（合計7オクターブ）

トランスポーズ機能: あり。オクターブ・ボタンと組み合わせることでMIDIのすべての音域を演奏可能。

接続性

対応OS: Mac / Windows / iPad / iPhoneにすべて対応。

接続方法: USBケーブル1本での接続。

ドライバー: インストール不要。

iPad / iPhone接続: Apple Lightning - USBカメラ・アダプタとUSBケーブル1本でセットアップ完了。KORG Gadget、KORG Module、GarageBandなどのアプリを演奏可能。（※別途Apple Lightning - USBカメラ・アダプタが必要）

電源

電源方式: USBバスパワー方式（PCまたはUSBハブからの給電）

消費電流: 100 mA以下

USB接続の安定性: 安定した動作のためには、コンピューターのUSBポートに直接接続するか、給電能力の高いセルフパワーUSBハブの使用を推奨。

接続端子

USB端子: B端子（MIDIデータ送受信、USBバスパワー給電）

アサイナブル・スイッチ・ジャック: 1系統（ダンパー・ペダル接続用。ペダルタイプは任意設定可能）

動作環境

Windows: Microsoft Windows 7 SP1以降 (32bit / 64bit)

Mac OS: OS X 10.8 Mountain Lion以降

iOS: iOS 8以降（※別売のLightning - USBカメラアダプタが必要です）

サイズ・重量

サイズ (W × D × H): 709 × 139 × 54 mm

重量: 1.4 kg

携帯性: 49鍵でありながら非常に軽量かつスリムで、持ち運びや収納が容易。

付属品

USBケーブル: 1本付属

取扱説明書: 付属

KORG Software Bundleコード: 付属（各種ソフトウェアのダウンロードおよびライセンス認証に使用）

豪華バンドル音楽ソフトウェア (ダウンロード提供)

本体購入で、すぐに音楽制作を始められる豪華でパワフルな音楽ソフトウェアが無料で付属します。これにより、新たにソフトウェアを購入することなく、幅広いジャンルの音楽制作に挑戦できます。

• KORG Module Le (iPad/iPhoneアプリ、特別版): 高品質なピアノ、キーボード、シンセサイザーなどの音色を搭載したサウンドモジュールアプリ。microKEY2を接続することで、音色や機能が拡張されます。
• KORG Collection M1 Le (Mac/Windows用プラグイン): コルグの伝説的なワークステーションシンセサイザー「M1」をソフトウェアで忠実に再現したプラグイン音源。
• Ableton Live 11 Lite (DAWソフトウェア): 人気の音楽制作ソフトウェアAbleton Liveの機能限定版。2023年11月1日よりKORG Software Bundleに追加されました。
• UVI Digital Synsations (シンセサイザー音源): 往年のデジタルシンセサイザーサウンドを網羅した高品位音源。
• AAS Ultra Analog Session (アナログシンセサイザー音源): アナログシンセサイザーの豊かなサウンドを再現。
• AAS Strum Session (アコースティックギター音源): リアルなアコースティックギターサウンドを再現。
• AAS Lounge Lizard Session (エレクトリックピアノ音源): ビンテージエレクトリックピアノのサウンドを再現。
• Propellerhead Reason Limited (DAW音楽制作ソフトウェア): 創造的な音楽制作をサポートするDAW。
• Ableton Live $50割引クーポン

※ KORG Collection スペシャル・バンドルはバンドルされていませんが、M1 Leから「KORG Collection スペシャル・バンドル」へは特別価格（￥14,900/税込）でアップグレード可能。詳細はKORG app Help Centerを参照。

ソフトウェアバンドルの活用: 付属する「KORG Software Bundle」は、音楽制作を始める上で非常に強力なツール。ダウンロード方法やライセンス認証については、製品に同梱されているKORG Software Bundleの案内をご確認ください。

専用エディター・ソフト「KORG KONTROL Editor」

Mac / Windows専用エディター「KORG KONTROL Editor」を使えば、ベロシティ・カーブなど細かな設定を、自分の好みに合わせてカスタマイズできます。コルグの公式ウェブサイトから無償でダウンロード可能。

• ベロシティ・カーブの設定: 鍵盤を弾く強さ（ベロシティ）に対して、どの程度の音量変化を与えるか、様々なカーブから選択または詳細に設定できます。
• MIDIチャンネル設定: MIDIキーボードから送信されるMIDIチャンネルを変更できます。
• コントローラーアサインメント: ピッチベンドホイールやモジュレーションホイール、アサイナブル・スイッチ・ジャックなどのコントローラーに、任意のMIDIコントロールチェンジ（CC）メッセージを割り当てることができます。

受賞歴と評価

BCN AWARD 2019 DTM関連機器部門 8年連続1位受賞: 全国量販店のPOSデータに基づく「BCNランキング」において、2019年（2018年1月〜12月の集計）のDTM関連機器部門で8年連続の1位を受賞。microKEYシリーズやnanoシリーズが長年にわたり多くのDTMユーザーから支持され、市場を牽引している証です。

旧モデル（microKEY 初代）との主な違い

• iPad / iPhone対応: 旧モデルは非公式対応（一部環境で動作）だったが、microKEY2は正式対応（Apple Lightning - USBカメラ・アダプタ経由で簡単接続）。
• 鍵盤ラインナップ: 旧モデルは25 / 37 / 61鍵だったが、microKEY2は25 / 37 / 49 / 61鍵（新たに49鍵モデルを追加し選択肢が拡大）。
• ダンパー・ペダル端子: 旧モデルは非搭載だったが、microKEY2は搭載（37 / 49 / 61鍵モデルにアサイナブル・スイッチ・ジャック追加）。
• バンドルソフトウェア: microKEY2はKORG Module特別版、KORG Collection M1 Le、Ableton Live Liteなど、より豪華なバンドル。

使用シーンと対象ユーザー

自宅スタジオでのDTM: 限られたスペースでも本格的な鍵盤入力を行いたい個人クリエイターに最適。コンパクトなためデスクスペースを有効活用。

モバイル音楽制作: 軽量かつUSBバスパワー駆動のため、カフェ、公園、旅行先など、場所を選ばずに楽曲制作に取りかかれる。iPadやiPhoneとの連携が強力にサポート。

ライブパフォーマンスのサブキーボード: メインのキーボードに加えて、音源モジュールのコントロールや特定のパートの演奏用に、手軽に持ち運べる。

音楽教育・学習用途: ミニ鍵盤ながらも本格的なタッチを持つため、初心者や学生の自宅練習用キーボードとして理想的。付属のソフトウェアバンドルも学習の助けになる。

最適なユーザー: 「シンプルで直感的な操作性」と「高品質な鍵盤タッチ」を重視し、幅広いプラットフォーム（Mac/Windows/iOS）で活用したいユーザー。

使用時のポイント・注意事項

• iOSデバイスとの接続: iPadやiPhoneとの接続には、Apple純正の「Lightning - USBカメラ・アダプタ」が必須。非純正品では正常に動作しない場合がある。
• ダンパーペダルの極性: 電源投入前にペダルを接続し、電源投入時にペダルを踏み込まないようにする。これにより、ペダルの極性が正しく認識される。

ユーザー評価（メリット）

• 卓越した携帯性: 49鍵でありながら非常に軽量（1.4kg）かつスリムで、持ち運びや収納が驚くほど簡単。
• 「ナチュラル・タッチ・ミニ・キーボード」の演奏性: ミニ鍵盤にありがちな「弾きにくさ」を感じさせず、和音が押さえやすく、速いパッセージもスムーズに演奏できる。プロのミュージシャンからもサブキーボードとして評価が高い。
• iPad/iPhoneとの簡単接続: Apple Lightning - USBカメラ・アダプタを介したiOSデバイスとのプラグ＆プレイ接続は、モバイル環境での音楽制作の常識を変える手軽さ。
• USBバスパワー駆動の利便性: 外部電源が不要で、PCやUSBハブから給電されるため、配線がすっきりし、場所を選ばずに使用できる。
• 豪華なソフトウェアバンドル: 購入するだけでKORG Module LeやM1 Le、Ableton Live Liteなど、質の高いソフトウェア音源やDAWが手に入るため、初心者でもすぐに音楽制作を始められる。
• シンプルで洗練されたデザイン: 余計な装飾がなく、必要な機能に特化したミニマルなデザインは、どんな作業環境にも馴染む。
• ダンパー・ペダル端子搭載: 49鍵モデルにダンパーペダル端子が追加されたことで、より表現豊かなピアノ演奏が可能になり、ユーザーからの要望に応えた形。

ユーザー評価（デメリット）

• 多機能コントローラーの不足: ピッチベンド/モジュレーションホイール以外のノブやフェーダー、ドラムパッドなど、他の多くのMIDIキーボードに搭載されている多機能なコントローラーがない。
• ミニ鍵盤特有の慣れ: フルサイズの鍵盤に慣れている演奏者にとっては、ミニ鍵盤のサイズ感に慣れるまで時間がかかる場合がある。
• iPad/iPhone接続時のアダプタ必須: iOSデバイスとの接続にはApple純正のLightning - USBカメラ・アダプタが必須であり、これを用意する手間やコストをデメリットと捉える声もある。
• 25鍵モデルとの機能差: 25鍵モデルに搭載されているジョイスティックやアルペジエーター機能が、37/49/61鍵モデルにはない。
• ソフトウェアバンドルのアップグレード費用: 付属のKORG Collection M1 Leから全音源を利用するには、別途アップグレード費用が発生する点が、一部のユーザーにとってはデメリットと感じられることがある。

※ 価格や仕様は変更されることがあります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。