JD-XA ローランド

JD-XA ローランド

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JD-XA ローランド
約 220,000 円〜

目次

商品説明

Roland JD-XAは、アナログとデジタルの2種類の音源方式を一台に凝縮した、サウンド・クリエイターのためのプロフェッショナル・シンセサイザーです。太く存在感のあるアナログ・サウンドと、クリアで輝きのあるデジタル・サウンドを自由に組み合わせることで、従来のシンセサイザーでは不可能だった、革新的な音作りを実現します。
JD-XAのために新規開発されたアナログ・シンセ部分は、ディスクリート回路による2オシレーター、フィルター、アンプ、エンベロープ(Pitch×2、Filter、Amp)、2系統のLFO、ドライ・アウト端子を搭載し、アナログならではの切れの良い音と滑らかな音変化を提供します。デジタル・シンセ部分には、高い評価を得ているSuperNATURALシンセ音源を搭載し、煌びやかなPCMサウンドやSuperSaw波形による分厚いサウンドなど、デジタルならではの多様な音色を生み出します。
アナログとデジタル、二つのエンジンは非常にフレキシブルなルーティングを可能にし、例えばデジタル・サウンドをアナログ・フィルターで加工したり、デジタル・パートの音をソースとしてアナログ・パートにクロス・モジュレーションを掛けたりと、縦横無尽な音作りが可能です。また、各パートに独立したマルチエフェクト、パートEQ、そして全体に適用されるトータルエフェクト、ディレイ、リバーブ、マスターEQを搭載し、サウンド・メイクの可能性を広げます。

使用シーンと対象ユーザー

JD-XAは、そのアナログとデジタルのクロスオーバー能力により、幅広い音楽制作シーンで活躍します。スタジオでの緻密なサウンドデザインから、ライブパフォーマンスでのダイナミックな音色変化まで対応可能です。
特に、ユニークな音色を追求するサウンドクリエイターや、アナログシンセとデジタルシンセの両方の特性を最大限に活かしたいプロデューサー、ミュージシャンに最適です。また、ボコーダー機能を活用したいボーカリストや、パターンシーケンサーで即興的なパフォーマンスを行いたいアーティストにも向いています。CV/GATE出力も備えているため、モジュラーシンセとの連携も可能で、さらに音作りの幅が広がります。

使用時のポイント・注意事項

JD-XAは多機能なシンセサイザーであるため、その性能を最大限に引き出すためには、各パートのルーティングやエフェクトの組み合わせを理解することが重要です。特にアナログフィルターにデジタル音源を通すなどのクロスオーバー機能は、音作りの可能性を大きく広げますが、効果を把握するには慣れが必要です。
USBメモリーを使用する際は、Rolandが販売しているUSB2.0 Hi-Speed対応のものを使用することが推奨されています。それ以外の製品では動作が保証されない場合があります。また、キーボードスタンドKS-18Zを使用する際は、設置の高さを1m以下にするよう注意書きがあります。

基本仕様

発売日
2015年7月18日
鍵盤数
49鍵(ベロシティー対応、アフタータッチ付き)
タイプ
アナログ/デジタル・クロスオーバー・シンセサイザー
音源
アナログ・パート:4パート(2OSC+1AUX、1Filter、1AMP、2Pitch ENV、1Filter ENV、1AMP ENV、2LFO、1MOD LFO)
デジタル・パート:4パート(3パーシャル〈3OSC、3Filter、3AMP、各エンベロープ、各LFO〉)※SuperNATURALシンセサイザー(Integra-7互換)
最大同時発音数
アナログ・パート:4音
デジタル・パート:64音(音源負荷に依存して変化)
アフタータッチ
対応
オシレーター波形 (アナログ)
Saw、Square、Pulse/PWM、Triangle、Sine
フィルター (アナログ)
LPF1、LPF2、LPF3、HPF、BPF、Bypass(Cutoff、Resonance、Key Follow、Envelope Depth、HPF、Driveコントロール)
オシレーター波形 (デジタル)
Saw、Square、Pulse/PWM、Triangle、Sine、Variation
フィルター (デジタル)
LPF1、LPF2、LPF3、HPF、BPF、Variation、Bypass(Cutoff、Resonance、Key Follow、Envelope Depth、HPFコントロール)
LFO波形
Triangle、Sine、Saw、Square、Sample&Hold、Random(Rate、Fade Time、Pitch Depth、Filter Depth、Amp Depthコントロール、テンポ・シンク機能)
ユーザー・プログラム・メモリー
インターナル:256ユーザーメモリー
USBメモリー:256ユーザーメモリー(アルペジオ、シーケンサーのパターンはプログラムごとにメモリー)
エフェクト
マルチエフェクト:8系統、67種類(各パートに1系統)
パートEQ:8系統(各パートに1系統)
トータル・エフェクト(TFX):2系統、29種類
ディレイ
リバーブ:6種類
マスターEQ
マイク・インプット・リバーブ:8種類
パターン・シーケンサー
トラック数:16(プログラム毎に保存、SMFインポート対応)
アルペジオ
プリセット・パターン:64(プログラムごとに保存)
コントローラー
ピッチ・ベンド/モジュレーション・レバー、ピッチ/モジュレーション・ホイール
ディスプレイ
16文字2行キャラクターLCD
ピッチシフト
オクターブシフト
対応(Tone Commonパラメーター内のOct Shiftで設定可能。)
内蔵スピーカー
なし
サイズ (W x D x H)
899 mm × 388 mm × 111 mm
重量
6.5 kg(ACアダプターを除く)

接続端子

USB端子
USB COMPUTER端子(USB Hi-Speed AUDIO / MIDI対応):USB Bタイプ
USB MEMORY端子:USB Aタイプ
ヘッドホン端子
PHONES端子:ステレオ標準タイプ(使用可)
出力端子
MAIN OUTPUT端子(L/MONO、R):TRS標準タイプ
ANALOG DRY OUTPUT端子:標準タイプ
CLICK OUTPUT端子:ステレオ標準タイプ
入力端子
MIC端子:コンボ・タイプ(XLR、TRS標準)/バランス
ペダル端子
FOOT PEDAL端子(CTRL 1、CTRL 2、HOLD)
※別売りのペダル・スイッチ(DPシリーズ)やエクスプレッション・ペダル(EV-5)でサスティンペダル機能を使用可能。
CV/GATE出力端子
CV/GATE OUTPUT端子(2系統):ミニ・タイプ(CV:OCT/V対応〈Hz/V非対応〉、GATE:+5Vを出力)
MIDI端子
MIDI端子(IN、OUT)

電源

電源方式
ACアダプター
消費電流
3,000mA
バッテリー持続時間
非対応(バッテリー駆動不可)

付属品

説明書
取扱説明書、ローランド ユーザー登録カード
電源
ACアダプター、電源コード
その他
保証書

その他の特徴

アナログ・フィルター
100%新規アナログ回路によるフィルターで、クラシックな4ポール・タイプ、トランジスター・ラダー・タイプ、マルチモード・タイプを選択可能。マルチモード・フィルターはLPF、HPF、BPFの特性を併せ持ち、レゾナンスを上げた状態での過激な音色変化も得意とします。
マイク入力とボコーダー
背面にマイク入力端子を装備し、ボコーダー演奏や、入力音声でフィルターのカットオフ、クロス・モジュレーションといったパラメーターをコントロールすることが可能です。入力音声をダイレクトに出力したり、リバーブをかけたりする機能もあります。
サウンドライブラリー
サウンドライブラリーサイト「Axial」から追加音色をダウンロードできます。
パターン・シーケンサー
リアルタイム、ステップ入力に対応した16トラックのパターン・シーケンサーを搭載。内部音源8パートに加え、外部音源も8パートまでコントロール可能で、録音/再生をシームレスに切り替えながらの入力も可能です。
モジュレーション機能
アナログOSC部ではクロス・モジュレーション、リング・モジュレーション、オシレーター・シンクを同時に使用可能です。デジタルOSC部ではリング・モジュレーションが可能です。

旧モデルとの主な違い

JD-XAは、RolandのJDシリーズにおけるフラッグシップモデルとして、特にアナログとデジタルの融合に重点を置いて設計されています。比較対象として、同じくJDシリーズのJD-Xiがあります。

商品名
旧モデル:Roland JD-Xi / 新モデル:Roland JD-XA
コンセプト
JD-Xi:アナログとデジタルの融合をコンパクトに実現した、気軽に楽しめるモデル。
JD-XA:一切の妥協を許さずにアナログとデジタルの音源を融合し、プロフェッショナルな音作りを追求したフラッグシップモデル。
鍵盤数
JD-Xi:37鍵 / JD-XA:49鍵
アナログ・パートの構成
JD-Xi:1オシレーターのアナログ・シンセ・パート / JD-XA:新規開発の2オシレーター・アナログ・シンセ・パート(フィルター、アンプ、エンベロープなども独立した設計)
デジタル・パートの互換性
JD-Xi:SuperNATURALシンセ音源 / JD-XA:SuperNATURALシンセサイザー(Integra-7互換)
CV/GATE出力
JD-Xi:なし / JD-XA:2系統搭載
エフェクト系統数
JD-Xi:複数のエフェクトを共有して使用 / JD-XA:マルチエフェクト各パート1系統、パートEQ各パート1系統、トータルエフェクト2系統、独立したディレイ、リバーブ、マスターEQと豊富

モデル別機能比較

Roland JD-Xi

  • 鍵盤数: 37鍵
  • アナログ・パート: 1ボイス
  • デジタル・パート: 2ボイス
  • パターン・シーケンサー: 4トラック
  • CV/GATE出力: なし

Roland JD-XA(本製品)

  • 鍵盤数: 49鍵(ベロシティー対応、アフタータッチ付き)
  • アナログ・パート: 4ボイス(2OSC+1AUX、各フィルター、アンプ、エンベロープ、LFO独立)
  • デジタル・パート: 64ボイス(3パーシャル、各フィルター、アンプ、エンベロープ、LFO独立)
  • パターン・シーケンサー: 16トラック
  • CV/GATE出力: 2系統

競合製品との比較

JD-XAは、アナログとデジタルの融合という点でユニークな位置づけにありますが、ここでは主に49鍵盤のアナログ・デジタルシンセサイザーとして比較されることの多い機種を挙げます。

Dave Smith Instruments Prophet-6

  • 鍵盤数: 49鍵
  • 音源タイプ: フルアナログ(6ボイス)
  • 特徴: 往年のProphetサウンドを継承した純粋なアナログシンセ。各ボイスに2つのVCO、VCF、VCAを搭載。デジタルエフェクトも内蔵。

KORG Prologue-8

  • 鍵盤数: 49鍵
  • 音源タイプ: アナログ+デジタル(マルチエンジン)ハイブリッド(8ボイス)
  • 特徴: アナログ回路に加えて、ユーザーが開発したデジタル・オシレーター(マルチエンジン)を搭載し、様々な音色生成が可能。デジタルエフェクトも充実。

Roland JD-XA(本製品)

  • 鍵盤数: 49鍵
  • 音源タイプ: アナログ+デジタル・クロスオーバー(アナログ4ボイス、デジタル64ボイス)
  • 特徴: アナログとデジタルの音源を柔軟にルーティング・結合できる点が最大の特徴。ボコーダー機能、CV/GATE出力も搭載し、幅広いサウンドメイクと外部機器との連携が可能。

Prophet-6は純粋なアナログサウンドを追求するユーザー向け、Prologue-8はアナログを基盤としつつデジタルオシレーターによる拡張性を求めるユーザー向けに対し、JD-XAはアナログとデジタルの音源を積極的に組み合わせ、今までにないサウンドを創造したいユーザーに最適な選択肢となります。

ユーザー評価(メリット)

  • アナログとデジタルの両方の音源を同時に使えるため、音作りの幅が非常に広い。
  • アナログフィルターの質感が良く、デジタル音源をアナログフィルターで加工できるのが画期的。
  • SuperNATURALシンセ音源はRolandの定評ある音源であり、デジタルパートも高音質。
  • 内蔵エフェクトが豊富で、各パートに独立して適用できるため、音作りが完結しやすい。
  • パターン・シーケンサーが使いやすく、アイデアを素早く形にできる。
  • CV/GATE出力があり、モジュラーシンセなどとの連携ができる。
  • マイク入力によるボコーダーや音声モジュレーション機能がユニークで、パフォーマンス性が高い。

ユーザー評価(デメリット)

  • 多機能ゆえに操作が複雑に感じられる場合がある。
  • 本体重量が6.5kgと、比較的重いため持ち運びには向かない場合がある。
  • 内蔵スピーカーがないため、別途モニター環境が必要となる。
  • 一部のユーザーからは、本体の光沢仕上げが指紋やホコリが目立ちやすいという声もある。

※ 価格や仕様は変更されることがあります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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