Subsequent 25



基本情報
モデル名: SUBSEQUENT 25
製品カテゴリ: 2ノート・パラフォニック・アナログシンセサイザー
デザインコンセプト: パフォーマンスとサウンドデザインの両方に最適。ヴィンテージMoog楽器のクラシックなハンズオンコントロールと、ダイナミックでグリッティな新しいサウンドエンジンを組み合わせたもの。
筐体: アルミ押出加工を施した丈夫な黒いスチール製シャーシ、古典的な木製サイドピース仕上げ。
鍵盤数: 25鍵(フルサイズ、ベロシティ・センシング対応)
音源システム: 100%アナログオーディオ信号経路
同時発音数: 2ノート・パラフォニック(デュオモード機能により複数のノートを同時に再生可能)
コントロール: フロントパネルに専用ノブを多数搭載、全てのノブはMIDIコントロールチェンジ(CC)データを送信。
コアサウンドエンジン
オシレーター: 2基の安定した電圧制御発振器
サブオシレーター: 1基の方形波サブ発振器(オシレーター1の1オクターブ下)
ノイズジェネレーター: 1基(ピンクノイズを生成)
エンベロープジェネレーター: 2基のADSRエンベロープジェネレーター(フィルター用、アンプ用)
フィルター: 自己発振が可能な電圧制御ラダー型ローパスフィルター(20Hz ~20kHz、4つの選択可能なスロープ)
MultiDrive: オーバードライブとディストーションを提供する可変多段ドライブ回路
機能詳細
プリセット
内蔵パッチメモリー: 16個のユーザー書き換え可能なプリセット
プリセット構成: 4つのバンク、各バンクに4つのパッチ
プリセット保存: BANKボタンを押しながらPATCHボタンを1秒以上長押し
オシレーターコントロール
波形タイプ: 三角波、ノコギリ波、矩形波、パルス波(連続可変)
OCTAVEノブ: オシレーターのピッチレンジを設定(16', 8', 4', 2'フィート表示、4オクターブに対応)
WAVEノブ: 波形を三角波からノコギリ波、矩形波、狭いパルス波まで連続的に制御
FREQUENCYノブ (オシレーター2): オシレーター2のピッチを微調整(センターから両側7セミトーンの可変範囲)
HARD SYNC OSC 2ボタン: オシレーター2の位相をオシレーター1にロックし、高調波成分を変化させる
ミキサー
入力信号: オシレーター1、オシレーター2、サブオシレーター、ノイズジェネレーター
レベルノブ: 各入力信号の相対レベルを制御(設定値が6を超えるとフィルターをオーバードライブ)
フィルターコントロール
CUTOFFノブ: フィルターのカットオフ周波数をコントロール(20Hz~20kHz)
RESONANCEノブ: フィルター出力から入力に戻る信号の量をコントロール(7より上の設定で自己発振可能)
MULTIDRIVEノブ: ディストーションプロセッサーの強度をコントロール
EG AMOUNTノブ: フィルターエンベロープによるフィルターカットオフ周波数のモジュレーション深度を調節(バイポーラ)
KB AMOUNTノブ: キーボードピッチがフィルターカットオフ周波数に追従する度合いを指定(半押しで1:1、最大で2:1)
エンベロープジェネレーター (ADSR)
ステージ: アタック、ディケイ、サステイン、リリース
時間範囲: 1ミリ秒から10秒(アタック、ディケイ、リリース)
レベル範囲: 0~100パーセント(サステイン)
コントロールノブ: FILTER ATTACK/DECAY/SUSTAIN/RELEASE、AMPLIFIER ATTACK/DECAY/SUSTAIN/RELEASE
モジュレーション
MODホイール: モジュレーション信号の深さをコントロール
LFO RATEノブ: 低周波オシレーターのモジュレーションレートを0.1Hzから100Hzまで変化(Shiftモードで範囲変更可能)
SOURCEノブ: MODソース(LFOまたはFILTER ENVELOP)とLFO波形(三角波、矩形波、ノコギリ波、ランプ、サンプルアンドホールド)を選択
PITCH AMTノブ: オシレーターのピッチ変化の深さ
PITCH アンプOSC 2 のみボタン: オシレーター2のみにピッチモジュレーションを適用
FILTER AMTノブ: フィルターカットオフ周波数への変化の深さ
WAVE AMTノブ: 両方のオーディオオシレーターの波形への変化の深さ(サブオシレーターには影響しない)
グローバル・ピッチ・コントロール
MIDI INDICATOR: MIDIデータ受信時にLEDが点灯
FINE TUNEノブ: 両方のオシレーターの周波数を半音上下に調整
GLIDE RATEノブ: ノート間のピッチ変化をスムーズにする時間(ポルタメント/グライスサンド)
OCTAVE BUTTONS: 鍵盤のピッチを上下2オクターブまでトランスポーズ(合計6オクターブの音域)
ピッチホイール: ピッチをスムーズにベンド(デフォルト上下2半音、Shiftモードで変更可能)
シフトモードと隠れたパラメーター
アクセス方法: BANK 4ボタンを押しながらACTIVATE PANELボタンを押す
機能: フロントパネルの一部コントロールを再アサインし、隠れたパラメーターを編集可能。変更はプリセット保存時に記憶される。
主な隠れたパラメーター(一部抜粋)
- フィルターエンベロープディレイ: アンプ・エンベロープATTACKノブで設定(0~10秒)
- フィルター・エンベロープ・ホールド: フィルター・エンベロープDECAYノブで設定(0~10秒)
- ENVELOPE AMOUNTをフィルターする速度: フィルター・エンベロープSUSTAINノブで設定(0~100%)
- アンプエンベロープディレイ: アンプ・エンベロープATTACKノブで設定(0~10秒)
- フィードバック/外部入力レベル: NOISEノブで設定(EXT IN端子に何も接続されていない場合、ミキサー出力がフィードバックされる)
- オシレーター2 ビート周波数: オシレーター2 FREQUENCYノブで設定(±3.5 Hz)
- オシレータゲートリセット: HARD SYNC OSC 2ボタンでON/OFF
- LFO GATE RESET: PITCH AMT OSC 2 のみボタンでON/OFF
- キーボードトランスポーズ: BANK 1 + PATCH 1 + いずれかの鍵盤で設定(上下12半音)
- ピッチベンドレンジアップ/ダウン: BANK 1 + PATCH 2/3 + いずれかの鍵盤で設定(最大24半音)
- レガート・グライド: BANK 1 + PATCH 4 + Low C/C#キーでON/OFF
- ノート優先順位: BANK 1 + PATCH 1 + PATCH 2 + Low C/C#/D/D#キーで設定(Low Note Priority, High Note Priority, Last Note Priority, Global Note Priority)
- GLIDE TYPE: BANK 1 + PATCH 2 + PATCH 4 + Low C/C#/Dキーで設定(Linear Constant Rate, Linear Constant Time, Exponential)
接続端子
電源: 標準IEC 電源コネクタ(100~240ボルト、50/60Hz AC電源に対応)
音声出力: 1/4インチ アンバランス AUDIO OUT 端子
ヘッドホン出力: フロントパネル右下隅のヘッドホンジャック(個別のボリュームノブあり)
外部オーディオ入力 (EXT IN): AUDIO OUT端子すぐ上の1/4インチ アンバランス入力(ラインレベル信号対応)
USB: USBポート(コンピュータ接続用、USB経由のMIDI I/Oをサポート、オーディオデータは非サポート)
MIDI: 5 PIN DIN MIDI IN/OUT 端子
CONTROL VOLTAGE IN (CV In): PITCH CV、FILTER CV、VOL CV、KB GATE入力(エクスプレッション・ペダルまたは0~+5ボルトのコントロール電圧信号に対応)
付属品
SUBSEQUENT 25 シンセサイザー本体
電源コード
取扱説明書
クイックスタートガイド
レジストレーションカード
安全に関する注意事項(要約)
- 水の近く、濡れた場所、高温多湿の場所での使用・保管を避ける。
- 大音量での長時間の使用は永久的な聴覚障害を引き起こす可能性があるため注意する。
- 適切な換気を妨げない場所に設置し、ラジエーター等の熱源から離して設置する。
- 指定されたタイプの電源にのみ接続し、長期間使用しない場合は電源プラグを抜く。
- 通気孔から異物や水が製品内部に入らないよう注意する。
- 製品の保守点検は必ず認定された技術者が行うこと(電源コード/プラグ破損、異物/液体侵入、雨、動作不良、落下/損傷時)。
- シャーシを開けないこと。内部にユーザーが修理できる部品はない。
- 製品は必ず接地すること。感電のリスクを軽減するため、適切なコンセントに差し込む。
※ 価格や仕様は変更されることがあります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
目次
商品説明
「moog Subsequent 25 アナログ・シンセサイザー」は、モーグ社の名を冠するシンセサイザーで、アナログ回路による豊かな音色が特徴です。25鍵盤のコンパクトなボディながらも、深みのあるサウンドと多彩なシンセシス機能を提供し、幅広い音楽ジャンルで活躍します。
初心者からプロフェッショナルまで満足できるシンセサイザーで、モジュレーションやエフェクトも直感的に操作可能。音作りの自由度が高く、ライブパフォーマンスにも最適です。
使用シーンと対象ユーザー
本製品は、音楽制作やライブパフォーマンスに最適です。特にアナログシンセサイザーならではの温かみのあるサウンドが求められるシーンで力を発揮します。初心者にも扱いやすいインターフェースを備えており、エレクトロニックミュージックを作りたい方にぴったりです。
また、シンセサイザー音源を使用した音楽制作において、プロの現場でも信頼されるサウンドクオリティを提供します。
使用時のポイント・注意事項
「Subsequent 25」のアナログ回路は高精度ですが、使用環境によっては音色が微妙に変化することがあります。高温多湿な環境を避け、安定した電源供給が重要です。また、モジュレーションホイールの扱いには注意が必要で、適切な設定を行いましょう。
基本仕様
接続端子
電源
付属品
旧モデルとの主な違い
競合製品との比較
「moog Subsequent 25」は、他社のシンセサイザーと比較しても、アナログ回路ならではの温かみのあるサウンドが特徴です。ヤマハやローランドのシンセサイザーと比較しても、サウンドの深みやモジュレーション機能が優れており、エレクトロニックミュージックやサウンドデザインに最適です。
ユーザー評価(メリット)
ユーザーからは、アナログサウンドや使いやすさが好評です。
ユーザー評価(デメリット)
一部のユーザーからは、価格の高さやコンパクトさに限界があるとの意見もあります。